コラム69 ~ ドラマの影響?

コラム69 ~ ドラマの影響?

投稿日時:2022年8月21日

 「何故、先生は医者になろうと思ったのですか?」時々、聞かれます。

いつも答えは同じです。「わかりません。覚えていません。」
中学校2年の頃に、医者になろうと決めたと思いますが、はっきりとしたきっかけがわからないのです。

 多くの人は、子供の頃『大きくなったら、〇〇になりたい!』と考え、卒業文集にも、書いた記憶があると思います。
私は、度重なる引っ越し、新潟の実家の売却等で、手元に一冊の卒業文集もありませんが、それほど強く願った夢はなかったように思います。

 ちなみに、私が今までに、チラッとだけは考えたことのある職業は、『プロ麻雀師』、『ラーメン屋』、『喫茶店のマスター』、『タクシーの運転手』、『ツアーコンダクター』などです。

 子供が、将来なりたいものを夢見るきっかけは、親の影響であったり、環境、憧れであったり、と人それぞれでしょうが、テレビ(ドラマ・映画)の影響も大きいと思います。

 そこで、『ドラマ・映画の主人公がつく職業』ランキング!(2001年以降の全作品の割合)
1位:警察官(刑事)(19%)
 人気シリーズ『踊る大捜査線』や『相棒』、『警視庁捜査一課9係』など様々な作品がありますが、昔から日本人は刑事ドラマが大好きです。
 海外の刑事ドラマ、『刑事コロンボ』、最近でも『X-ファイル』や『24』なども人気でした。
 昭和ですと、『太陽にほえろ』、『Gメン‘75』、『特捜最前線』、『西部警察』、『古畑任三郎』(脚本:三谷幸喜)などがありました。
 おっと、『スケバン刑事』を忘れてました。

2位:会社員(16%)
 昭和では、『101回目のプロポーズ』(武田鉄矢演じる星野達郎。「僕は死にましぇん」は流行語大賞)、『東京ラブストーリー』(織田裕二演じる長尾完治、通称「カンチ」)などの名作も主人公は会社員でした。
 おっと、『サラリーマン金太郎』を忘れていました。

3位:医療従事者(9%)
 私は、『白い巨塔』(1978年編。田宮二郎)、『振り返れば奴がいる』(1993年。織田裕二・石黒賢。脚本三谷幸喜)、『医龍』(2006年。坂口憲二)、『JIN~仁』(2009年。大沢たかお)などを見ていました。
 最近では、『DOCTORS~最強の名医』や『Doctor-X~外科医・大門未知子』などが人気でした。
 看護師編では、『ナースのお仕事』、『救命病棟24時』などが人気でした。
ちなみに、『ありがとう 第2シリーズ(看護婦編)』(1972~1973年、水前寺清子主演)は、民放ドラマ史上最高の視聴率と呼ばれる56.3%を記録した伝説のドラマです。
 おっと、『ナースマン』(TOKIOの松岡昌宏主演)を忘れていました。

4位 教師(6%)
 何といっても、『3年B組金八先生』が有名です。
その他にも、『熱中時代』、『スクール☆ウォーズ』、『GTO』、『ゆうひが丘の総理大臣』、『ごくせん』などがありました。
 おっと、『教師びんびん物語』(田原俊彦主演)を忘れていました。

5位 探偵(4%)
 昔は『傷だらけの天使』(萩原健一主演)や『探偵物語』(松田優作主演)などが有名でしたが、『犬神家の一族』、『悪魔の手毬唄』、『八つ墓村』などの横溝正史シリーズも人気がありました。
 最近では、『謎解きはディナーのあとで』、『金田一少年の事件簿』などが人気でした。
 おっと、『名探偵コナン』を忘れていました。(ドラマスペシャルも、ありました。)

以降、6位 弁護士(3%)、7位 編集者(3%)、8位 作家(2%)、9位 料理人(2%)、10位 銀行員でした。

 ちなみに、「サザエさん一家」の子供たちの将来の夢を調べてみると、
 カツオ→「落語家」、「野球選手」、「漫画家」
 ワカメ→「お嫁さん」
 タラちゃん→「競馬のパドックで馬を引く人」

 三谷幸喜は、若いころ、『サザエさん』の脚本を少し(4作)任されましたが、タラちゃんが筋肉増強剤を使ってオリンピックに出場する、というストーリーが、プロデューサーの逆鱗に触れてクビになりました。