コラム48 ~「ステテコ」は、日本語です

コラム48 ~「ステテコ」は、日本語です

投稿日時:2022年3月27日

 最近、人々(特に若い人)が、話す言葉で、意味が分からない言葉が多くなってきました。
 古い言葉はすたれていくのでしょうが、それ以上に新しい言葉(新語、専門用語、英語、造語など)が、入り込んできていて、ついていくのが大変です。

 元々、日本語は世界で一番難しいと言われています。
 実際、アメリカでは、『英語を母国語とする人にとって学習が最も難しい言語』というのがあって、日本語が、一番難しく、「世界最悪の言語」とすら言われているそうです。(二番手には、中国語、韓国語、アラビア語が入っています。)

 なぜ、日本語は難しいのでしょうか?
まずは、「ひらがな」「カタカナ」「漢字」と、3種類もの文字を使っている言語は、世界に日本語しかありません。(さらに、「ローマ字」もあります。数字を除いて、全4種類。)
 ひらがなは、50音と言われますが、実際は46文字です。
ちなみに、アルファベットは、26文字ですから、これだけで、日本語の文字数が多いのがわかります。
さらに、漢字の字数は100,000字を超えるといわれています。 (大漢和辞典では、約50,000字が記載。)

 さらに、日本語には「敬語」なる言葉があり、シチュエーションによって、使い分ける言葉が、たくさんあります。

 また、「外来語」なる日本語も、どんどん増えています。外来語は、多くがカタカナで書かれることが多いですが、漢字になっていたり、ひらがなであったりして、わからないことが多いです。

 日本語だと思ってたけど、実は外来語だった言葉はたくさんあります。そこで、得意のランキング!
『実は外来語と知って驚く言葉ランキング』
1位:ニヤける(若気る)<中国語>
2位:瓦(かわら)<サンスクリット語(古代インド語)>
3位:ピン・キリ<ポルトガル語>
4位:天ぷら<ポルトガル語>
5位:かぼちゃ<ポルトガル語>

 その他にも、いろいろあります。
背広<英語civil clothes(市民服)>も、実は外来語です。他にも、襦袢(じゅばん)<アラビア語>、タバコ(たばこ、煙草)<スペイン語/ポルトガル語>、簿記<英語>、お転婆(おてんば)<オランダ語>、画廊<英語gallery>など、きりがありません。

 逆に、日本語がその国の「外来語」になることもあります。有名なのが、「パラオ共和国」(太平洋に位置し、ミクロネシア地域の島々からなる小さな国)です。
パラオは、第一次世界大戦後から、第二次世界大戦で日本が敗戦するまで、日本の統治領であり、多くの日本人が住んでいました。
それで、世界有数の親日国であり、日本語が通じます。
 日本語由来のパラオ語も多く、
電話→「デンワ」、もしもし→「モシモシ」、電気→「デンキ」、お金→「オカネ」、お釣り→「オツリ」、新聞→「シンブン」など、日本語がそのままパラオ語になっている例が非常に多くあります。
その他にも、優しい→「ヤサスィー」、暑い→「アチュイネ」、ブラジャー→「チチバンド」、オウム→「ヤッコチャン」などもあり、面白いところでは、美味しい→「アジダイジョーブ」、ビールを飲む→「ツカレナオース」なんてのもあるそうです。

 外来語と思いそうだけど、日本語だった言葉で有名なのに、「ステテコ」があります。
「ステテコ」といったら、植木等です。古すぎて、わからないという人も多いと思いますが、私も古い人間です。
この、古いコラムも、
「こりゃまた失礼いたしました!」
「わかっちゃいるけど、やめらねぇ」