コラム28 ~流行遅れ?最後のあがき

コラム28 ~流行遅れ?最後のあがき

投稿日時:2021年11月7日

「南雲先生、若いね~」
患者さん達に、たま~に言われることがあります。
もちろん、お世辞でしょうが、わかっていても、結構うれしかったりもします。

 この時間の流れが超早い時代に、体の衰えはしょうがないにしろ、何とか時代に遅れないように、あがいています。

 今年も、残り2カ月を切り、年の瀬に向けて、世の中が少しずつ、ざわつき始めてきました。
一年を振り返るイベントとして有名なのが『今年の漢字』『流行語大賞』でしょうか。


 先日、『2021新語・流行語大賞』のノミネート語30が発表されました。
「せめて、今年流行った言葉くらいは知っていたい」と思っていますので毎年注目していますが、知らない言葉が増えてきています。

 今年のトピックスは、何といっても、「コロナ」と「オリンピック」でしょう。
コロナ関連では『自宅療養』『人流』『副反応』『変異株』『黙食/マスク会食』『路上飲み』が、ノミネートされました。(この辺は、わかるかと思います。)

 五輪関連では『ピクトグラム』(トイレ、非常口などの絵文字)、『チキータ』(卓球の打法のひとつ)、『エペジーーン』(フェンシングの種目エペで、ジーンと感動する)、『カエル愛』(ボクシング女子の金メダリストが「カエル好き」)、『ゴン攻め/ビッタビタ』(スケートボードの中継での解説者の発言)、『13歳、真夏の大冒険』(スケートボード女子で金メダルを獲得したの競技ラストで「13歳、真夏の大冒険!」と実況)、『チャタンヤラクーサンクー』(空手の形。102種類のひとつ)、『スギムライジング』(パラリンピックの競技「ボッチャ」の技)、『ぼったくり男爵』(IOCのバッハ会長の差別的あだ名)の9つがノミネート。

 また、今年は、大リーグの大谷翔平が活躍しました。
『ショータイム』(大谷翔平が登場する際に使われるキャッチフレーズ)、『リアル二刀流』(大谷翔平が、投打を同時に行う)がノミネート。

 その他には、『イカゲーム』(ネットフリックスが配信した韓国のドラマ)、『うっせぇわ』(現役高校生Adoの楽曲。刺激的な歌詞で話題)、『ウマ娘』(馬を擬人化した美少女たちが走るスマホ・パソコン向けゲーム)、『SDGs』(持続可能な開発目標)、『NFT』(非代替性トークン。デジタル上の資産の鑑定書)、『推し活』(アイドルなどの「推し」を応援する活動)、『親ガチャ』(「子どもは親を自ら選ぶことはできない」 家庭環境や境遇などは運任せ)、『ジェンダー平等』(SDGsの1つ。「社会的性別」をなくそうという課題)、『Z世代』(1990年代後半から2000年代後半に生まれた人たち)、『ととのう』(サウナ、水風呂を繰り返すことによって多幸感を得ること)、『フェムテック』(女性特有の健康課題を解決するテクノロジー)、『マリトッツォ』(イタリア発祥の、パンにクリームをたくさん挟んだ菓子)、『ヤングケアラー』(18歳未満で、家族の介護や世話をする人)でした。

 これらのノミネート語30の中からトップテンおよび大賞が12月1日に発表されます。

 ちなみに、過去三年間の流行語大賞は、去年は「3密」、一昨年が「ONE TEAM」(ラグビー日本代表)、3年前が「そだねー」(カーリング女子)でした。

 やばい!今年は知らない言葉がたくさんありました。
本当に、流行語なのでしょうか?
やはり、自分が時代遅れになっているのでしょうか?

 流行遅れにならないよう、もう少しだけ、あがきたいと思います。