コラム14 ~「ところで、何段?」

コラム14 ~「ところで、何段?」

投稿日時:2021年8月1日

 きれいな文字を書きたい!

 昔から、ずーっと思っている私の願いです。
もし、神様が「願い事をいくつか叶えてあげる」と言ったら、間違いなく上位にランクされると思います。
(ちあきなおみは、「4つのお願い」って言っていましたが、、また古)

 私の字は、よく「読みやすい字」って言われますが、決して上手ではありません。

 しかし、人の字が、ちょっと上手いと、ついつい聞いてしまいます。
「おー、字、うまいね。書道やってた?ところで、何段?」
相手が、「3段です」とか、5段未満の場合、決まってこう言います。
「ふーん、俺は5!」
相手の驚く顔を見ながら、続けて、こう言います。
「5級だけどね(笑)」
言われた人は皆、こう返します・
「ふーん、5級にしては、上手いんじゃない?」

 私は、姉の影響もあり、子供の頃、いろいろな習い事に行っていました。
「オルガン教室」「書道」とか。「柔道」「絵画」なんていうのもありました。
飽きっぽいのか、長続きせず、どれも直ぐに辞めてしまうのですが、書道だけは少し続きました。でも、5級で辞めてしまいました。

 それでも、字が上手くなりたいという願望は、ずーっと持っていました。 

 夜遅くにあったテレビの「中居正広の身になる図書館」中で、「美文字大辞典」という中塚翠涛先生のコーナーがあり、よく見ていました。(この「美文字大辞典」は、2013年新語・流行語大賞にノミネートされました。)

 余談ですが、「字が上手い外科医は、手術も上手い」と私が考えている法則があります。
頭で考えて、指で持つペン(メス)を走らせるのですから、思った通りの軌道を作らなければならない、と思うのです。(誰も。わざと下手な字を書こうと思っているのではなく、思った軌道を描けないのであって、メスさばきも同じだと思います。)

 もし、手術を受けることになったら、執刀医の字を見た方がいいかもしれません。

 私が「字が上手いなあ」と思った外科医は、女子医大心臓外科の元教授・須磨幸三先生(須磨先生は、私の恩師であり、仲人もしてもらいました。)と、千葉がんセンターの元院長・大森幸夫先生(木更津の池田ワコー病院で、いろいろ教えてもらいました。)の2人です。

2人とも、素晴らしく綺麗な字を書き、もちろん手術も丁寧で非常に上手でした。

 仕事柄、カルテ等に書いた字を、よく見られてしまいます。
言い訳ですが、時間の都合上、早くサッサッと書くので、看護師さんに、よく聞かれます。

「先生、これ、なんて書いてあるんですか?」

「うーん、えっ、うーん(自分でも読めない)」

ちくしょー、きれいな文字を書きたい!!(日ペンの美子ちゃんに、相談しようかなあ)