コラム11 ~パンツ

コラム11 ~パンツ

投稿日時:2021年7月11日

新潟県・十日町小学校は、器楽部が全国的にも有名で、部活動は盛んに行われていました。

私の姉は二人とも器楽部に入っていたため、小学3年生のとき、私も必然的に器楽部に入部しました。

小学校低学年の時、私は「畜のう症」を患っている、いわゆる「はなたれ小僧」でした。
目立ちたがり屋の私は、トランペット等の金管楽器をやりたかったのですが、「鼻たれ小僧には、楽器は吹かせられない」と言われ、大きなショックを受けました。

どのくらいショックかというと、「ペヤングソース焼きそば」を食べる時、お湯を入れる前に、ソースを最初に入れた時くらいのショックでした。

 最初、打楽器(シンバル)を端っこでやっていましたが、親戚の薬局からもらった漢方薬を飲んで、鼻たれ小僧を卒業しました。
ようやく金管楽器(トロンボーン)を吹くことになり、中学校でも、吹奏楽部に入り、トロンボーンを吹いていました。
 そんなこんなで、音楽と関わり始め、今でも「趣味は音楽鑑賞です」などと格好つけています。

 高校では、「やはり部活は体育系だ!背が高くなるにはバレーかバスケだ!」と、バレーボール部に入りましたが、自宅でギターを弾くなど、音楽に親しんでいました。

 高校3年の学園祭では、何をとち狂ったか、友人二人とバンドを結成(バンド名は、安直な「ドクターズ」)し、コンサートを開催しました。

 アリスの曲などをピアノ弾き語りしたりもしましたが、オリジナル曲も発表しなければと、生まれて初めて曲を作りました。

曲名は「パンツ」。

「人はどうして、パンツをはくのだろう?、、、、ママ、次も可愛いパンツを買ってきて!」なんていう、ふざけた、しょーもない曲でした。

案の定、観客にも受けず、悲しみながら体育館の観客席を見ると、後ろの端っこに、白い眼をした、母親の姿がありました。